寒くなりましたねー。これからが本格的な冬になりそうです。
この時期だから当たり前だけど、寒いの、やだな。
・・・
今年も興味の有り無しに関わらず、数え切れないニュースを耳にしてきた訳だけど、
10日に発表されたこのニュースで、昔の記憶にもちょっと想いを巡らせた。
「突然ではございますが、2009年12月31日をもちまして全店閉店の運びとなりました。
1980年5月、東京・銀座の1号店オープンより約30年間、皆さまの温かいご支援に心から感謝申し上げます。」
その”全店”とは「ウェンディーズ」。圧倒的なマクドナルドやロッテリアと比べれば、
店舗数も少なく知名度も低いけれど、ワタシの1番お気に入りのハンバーガー・チェーンなのだ。
1980年に銀座7丁目中央通り沿いに日本1号店がオープン。だいぶ前にその店舗は無くなっているけれど、
当時、築地の会社に勤務し、有楽町に映画を見に行く事も多かったワタシは、機会があるごとに行った。
初めて行った時はまだ行列が出来ていた。ワタシの番が来てハンバーガーと”お目当てのサイドメニュー”を注文。
するとお姉さんはハンバーガーにトマトは入れるか、ピクルスはどうするか、マスタードは大丈夫か、などと細かく好みを聞く。
なんだか本場のアメリカっぽいスタイルは、新鮮だった。ハンバーガーはジューシーで美味しかった。
それに加えて、何よりワタシが「ウェンディーズ」が大好きなのは、他には無い”お目当て”のサイドメニューがあるからなのだ。
それは”チリ”。チリコンカンなどとも呼ばれる、豆、挽肉、タマネギをトマトとチリパウダーで煮込んだもの。
豆の入ったものをチリビーンズ、入らないものを単にチリと呼ぶ事もある。
西部劇でカウボーイたちがたき火を囲んで、スプーンで何やらしゃくって食べている、アレだ。
食べる際にチーズをかけたり、クラッカーを砕いて入れたりするのだけど、「ウェンディーズ」でもその通りチーズをかけ、
クラッカーを添えてくれているのがとても嬉しい。さらに辛みを調節するオイルも付いている。
ワタシが”チリ”を知ったのは中学・高校生頃だったか、大好きな「刑事コロンボ」だった。
彼はチリが好物という設定で、ロス市警近くのバーニーズという店で、決まってチリを注文していた。
ノベライズでもチリを食べる描写を読み、興味津々だった。そして、生まれて初めて”チリ”を食べたのが「ウェンディーズ」だった。
期待以上に美味かった。バケツでも食えそうだった。ワタシには”チリ”の「ウェンディーズ」なのだ。
デートでも、「ちょっと小腹が空いたね」という時の第1希望は、絶対「ウェンディーズ」だった。
クラッカーをパリパリと振り掛けてると、「嬉しそうねぇ」などと笑われたりした。ちょっと懐かしいね。
千葉の実家に来てからは、食べる事はホントになくなった。店舗がないからね。
代わりに近所の西友でも売っている、”ポークビーンズ”の缶詰も買ってはいるが、似て非なるもの。
かといって自分で作るのは難しいし、遠くまで出掛けていくのもねぇ。やっぱり気楽なファストフードでいいと思うのだよ。
日本ウェンディーズ親会社のゼンショーが、米国グループとの契約満了に伴い、契約を終了するという事らしい。
ウェンディーズ自体の営業は黒字だったというけどね。どこかが引き継いでくれないか。”チリ”をもう一度!
何とな〜く落ち着かなかったり、気が急いてしまう年末。何がある訳でもないのにね。
本文中の画像・動画は ”ウェンディーズ” 他より。